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2011年 05月 02日
<5月2日昼、安藤さんに関するコラムリンク追加>
スポーツナビ 産経新聞コラム「主張」 VORロシアの声 <5月2日午前6時過ぎ記す> エキシビションが行なわれ、今大会の全イベントが終了しました。すべてのカテゴリーでレベルの高い素晴しい戦いが続出した奇跡のような大会を締めくくるEXも、暖かな思いが通いあう非常に感動的なものになりました。日本に対する敬意と愛情あふれる式全体の演出も良く、安藤さん、川口組、シブタニ組、サフチェンコ組などの被災者・被災地に向けてのメッセージあふれるナンバーから、複数の出演者が行なったキュートで楽しいナンバーに至るまで演目のバリエーションが広く、近年の大会EXとしては稀なほど、重層的な厚みと魅力にあふれたイベントだと感じました。 この大会実現に手を挙げてくださり、驚くほどの短期間でこれほど素晴しい、人々の心にいつまでも残る大会を実施してくださったロシアの方々に深い感謝を捧げます。何と言うか、「人間力の厚み」というか「国の基礎体力」の違いを見せられたような、奇跡的な一週間でした。 今大会のみならず今季全体の主役だった安藤さんの強い思いが、彼女が今大会で滑った全てのプログラムからあふれていた大会でもありました。演技を見た世界中の人の心の深いところまで、彼女のメッセージがまっすぐ届いて揺さぶるような、考えられないぐらいの高みと深みに達していた一週間だったと思います。 コメントを寄せてくださった皆さん、ありがとうございます。今大会から受け取った数々のメッセージ(演技や思い)が、質・量ともに膨大なため、当面は素晴しい演技を何度も繰り返し見ながら感動をかみしめたいと思っています。この書き込みをもって個々の返信に代えさせていただきます。コメント欄が書き込みしにくかった方、失礼致しました。なにとぞご了承願います。 <5月1日午前3時過ぎ記す> ・女子FSが終了しました。安藤さん、ほんとうにおめでとうございます!今シーズンだけでなくこれまでスケーターとして、人として積み重ねてきた全てのものが評価され、あるべき勲章が与えられたと感じられる、大きな価値のある世界選手権優勝でした。長年高いレベルでの活躍を続け、数々の栄光に輝き、誰もが認めるスーパースケーターではあったけれど、今回の戴冠で世界のどこに出しても通用する真の名スケーターとして認識され、その演技が長く人々の心と記憶に残る存在に登りつめることができたと感じました。この時代に、日本が安藤美姫を擁していることを誇りに思います。 今回のFS演技はパーフェクトではなく、見ている間に大騒ぎしたりするタイプのものではなかったけれど、大会期間中を通じて感じられた安藤さんの強い強い意思が伝わり、見直すたびにジワジワと迫ってくるものがありました。これからも何度も見るたびに感動の質が深まってくる気がします。 小塚君やチャンなどと同様に、今季の安藤さんはきちんとした準備をあるべき方向に行ない続け、そのことが最良の結果につながったと感じます。ここ数年体重を絞りすぎる傾向にあったように見えたけれど、今季は本来のがっしりとした肩幅や厚い胸板がよみがえり、背中や脚にしっかりとついた筋肉など競技選手の体を維持し続けて、各大会でその美しい姿を見るのは頼もしいかぎりでした。 彼女は今回の演技がマックスではないという認識があったようで、「すぽると!」番組内でのインタビューなどでは今後に向けての課題・意欲などを語っていました。これからも素敵なスケーターであり続け、素敵な演技をたくさん見せてほしいと思います。 ・キム・ヨナはFS2位の銀メダル。最後の最後(表彰台)で気持ちがゆるんだのか大粒の涙をこぼし、今回の「復帰」の大変さを再認識させました。自国民への感謝・恩返しという意味でのミッションなら、今回充分に果たせたと思います。競技で滑る機会が今後あるかどうかわかりませんが、出場するのであればいつでも歓迎ですし、どんな形でも今後もスケートに関わって、スケートを好きでいてほしいと願います。 FS3位で総合3位のコストナーは、ミスはあっても素晴しい素晴しいFSを見せてくれました。自己ベスト更新が納得の価値ある銅メダルでした。安藤さん・コストナーと同年代のシズニーの素敵な演技も心に深く残っています。ゲデバニシビリのFSも引き締まった素晴しいものでした。 素敵な演技&スケーターが多かった今大会女子競技で、もっとも自分の印象に残ったのは、両プログラムとも素晴しい気迫と演技クオリティで2日間ほぼノーミスで演じたレオノワ。ごく僅差でメダルを逃しましたが、銀メダル以上の評価がされてもおかしくない出来だったと思います。米国選手権のようなピューターメダルでも、「心の金メダル」でも、何かの形でレオノワの栄誉を讃えたいとさえ感じました。 ・アイスダンスFDが終了しました。デービス組初優勝、シブタニ組銅メダル、リード組13位、カッペリーニ組初のひと桁台順位、ほんとうにおめでとうございます! ・全種目終了して、今大会の競技レベルの高さと演技のクオリティの高さに改めて驚き、感嘆しているところです。急遽開催を引き受けてくださり、選手たちを暖かく励ましてくださったロシアの皆様に深く感謝します。地元の厚い(熱い)声援を受けてのロシア選手の大活躍にも深く感じ入るものがありました。 「VORロシアの声」記事 ISU:世界フィギュアスケート選手権2011結果ページ (現地と日本との時差は5時間) TV放送 JSPORTS放送予定 フジテレビ系列地上波放送予定 (長時間の放送実現。関係各位に深く感謝します。男女シングル主力選手は、ほぼライブで見られる模様。実況・解説はフジテレビスタジオで行なうとのこと。『すぽると!』など同局番組でも情報が届けられると思われます) BSフジ放送予定 (エキシビションは放送時間変更の可能性あり) 記事&写真特集 ストックフォトのアフロ:写真特集 ゲッティイメージズ:写真特集 時事通信:フィギュアスケートニュース特集 ニフティフィギュアスケート特集 <4月30日午前3時過ぎ記す> ・女子SPが終了しました。私は昨晩の地上波放送で見ましたが、バヌート以降の全選手(16人)の演技をフルに放送し、それに先立ってペアFS5組(メダリスト、高橋組、川口組。ボロソジャー組の放送実現に感激。素晴しかった!大人のペア競技の魅力を堪能しました)の演技もフルに放送を行ない、たいへん充実していました。今大会は良い演技が多く、それを存分に見ることができ、放送全体のトーンも落ち着いて暖かく(海外の有力選手の練習場所を訪れ、彼らの日本へのメッセージも紹介している)、充実した時間が過ごせて幸せです。 女子競技のテクニカルパネルには厳格との定評がある3名が揃い、そのとおりの判定が行なわれていると感じますが、そんな中でも良い演技が多くて、FS通過ライン(SP24位)が45点台とレベルの高い戦いになっています。今季素敵なFSを演じてきたラフエンテが通過できなかったのは残念でした。 ISU選手権大会では、各カテゴリーともSPでは最終2グループにランキング上位選手がはいり、その2G内で滑走順のランダム抽選を行いますが、今大会の女子は最終Gに有力選手が集中し、SP最終G≒FS最終Gのような期待と緊張を持って待つことになりました。予想どおりSP最終Gは素晴しい滑りと演技が続き、「これぞ女子のフィギュアスケート」という理想的な形を見る思いがして、何度も胸と目頭が熱くなりました。 その中でも際立って素晴しかったのが、言うまでもなく安藤さん。今大会の準備期間には(大会のため会場に入ってからも)、心身ともに非常に苦しい時期が続いたようですが、そういったことを内に抱えながら、それでもなお見る人の目と心を癒す慈愛にあふれた、大きく光り輝くような赦しと救いのプログラムでした。彼女が生きてきた23年の思いを2分50秒に凝縮したような、万感を込めた演技でした。 安藤さんは滑っている最中に会場観戦のファンと目が合って自然と笑顔がこぼれたそうで、ステップシークエンスを続けながらずっと浮かべていた最高の笑顔を見ながら、こちらは涙が止まらなかったです。彼女のプログラムは質量ともに充実していて短く感じるのが常ですが、今回はとりわけ短く感じ、かつ、ほんとうにたくさんのメッセージを受け取ることができました。キス&クライで「スパシーバ」と言っていた安藤さん。見ているわれわれからもたくさん「スパシーバ」の言葉と思いを届けたいです。ほんとうに素敵なプログラムと時間をありがとう。 彼女はSP演技前から既にすっきりしたいい顔をしていましたが、終了後は胸や心につかえていたものがとれたような様子に見え、こちらも今日のFSを楽しみに待つことができます。僅差の2位発進は理想的な場所。今夜も存分に応援し、演技を堪能します。 キム・ヨナはほんとうに大会に参加するのかどうか、3月の時点ではまだ判らなかったけれど、ほんとうにロシアに来て、ほんとうに大会に出場し、SPを演じました。そのことをまず評価しています。「演技も衣装もどこがジゼル?その必然性がどこにある?」という突っ込みも多々ありますが、最近近い立場のミシェル・クワンを思わせるパフォーマンスで、休養前とはいくぶんテイストの違う新鮮な魅力も、迫力もありました。技術的には「銀河点」を出しにくい内容で、PCSが安藤さんより若干上かなもしかしたら、という印象だったので、まずまず納得の順位と得点でした。FSも楽しみにしています。 次ぐ選手の中では、シズニーと、国際大会では今季初めて素晴しいSPを滑ったレオノワが特に印象に残りました。コストナーやマカロワも含めFS最終Gは魅力的なメンバーが揃い、それぞれ強力なプログラムと滑りを持っています。2G、3Gも含め今季GPファイナルや四大陸のFSと匹敵する、あるいはそれ以上の戦いが見られたら幸せです。 ・アイスダンスSDは、トップ3は予想通りの顔ぶれで予想通りの順位。リード姉弟は13位。想定していた同レベルのライバルの成績を全て上回る、マックスの順位と高得点を達成しました。FDもほんとうに楽しみです。A.リード組のFD進出も確定しました。シブタニ組は、ロシアのライバル2組やウィーバー組を上回る好成績で発進。もうひとつ上(=表彰台)に進めるでしょうか。 <4月29日午前2時過ぎ記す> ・男子FSが終了しました。第一滑走からこれほど良い演技の多い大会は、私が知る限り初めてでした。昨日は見ていて一切緊張しなかったです。数多くの素晴しい演技を堪能し没頭できた、信じられないほど幸せな時間でした。どの選手にも感謝し、讃えたいですが、特に表彰台メンバーの3人はどれだけ言葉を尽くして讃えても足りないぐらい素晴しかったです。 小塚君、銀メダル獲得、ほんとうにおめでとうございます。私が知る限りでは、過去すべての選手の行なった中で、もっとも完璧と呼ぶのにふさわしい演技だったと感じました。今回の超ハイレベルな戦いの中での技術点1位獲得は凄いと言うしかありません。今回のFSの印象は、チャンのそれよりも上でした。強力な武器&戦友と呼べる素晴しいプログラムと技術を獲得したうえで走り抜けた今シーズン、きちんと対策を立てて用意して、それがきちんと結果につながるという経験ができたのは、小塚君の今後にとって、選手としてもひとりの人間としても、とても大きいことでした。あるべき力にふさわしいスケーターとしての評価を獲得し、文字通りの世界のトップスケーターの仲間入りができたので、今後もたゆまぬ努力と工夫を重ねて成長していってほしいと思います。 小塚君の今後にまず最初に望むのは、今季もっとも強力で魅力的なプログラムのひとつだったFSに比べて、SPにはシーズンを通して難渋し評価も上がらなかった感があり(試合で一度だけクリーン&パーフェクトに滑った全日本でのSPを会場で見られたのは幸福でした!)、これからは選曲者やプログラム製作者を枠をはめて考えないで、さまざまなトライをして欲しいなぁということです。小塚君は現役選手の中ではもっともバーサタイルな(何でもできて、幅広いタイプのものがこなせる)スケーターのひとりだと思うし、申し訳ないけれど、佐藤有香さんの選曲&振付は、今後はちょっと勘弁してほしいというのが正直な印象なので。 小塚君やご家族に関する記事 共同通信 毎日新聞 パトリック・チャンは小塚君同様、能力の高さを存分に活かせるプログラムと環境を武器に、のびのびと良さを発揮できたシーズンを過ごせて、その最後の最後に最高の演技が行なえました。きちんと戦えるように準備・用意して臨んだシーズンでしっかり戦え、当然あるべき結果につながったという風に感じます。FSは1ミスとは言え、むしろ得点が出なかった印象もあるので、本人が言うように「SP&FS合計で300点目指す」志で今後も努力し、素敵な演技をたくさん見せてほしいと思います。 ガチンスキーは、ひとりしか名前が挙げられないとしたら、私にとっての今大会男子MVPでした。地元開催の良さと厳しさと両方ある中で、彼が今できることをマックスに出来て、それがあるべき評価を得られた、価値ある世界選手権初出場初メダル獲得でした。 4回転ジャンプを跳んだ(複数回跳んだ選手も複数出ました!)選手が高い得点&評価を得られ、3Aまでの選手の加点は多少押さえられたかも、という印象がありますが、各人がそれぞれの個性と能力を存分に発揮した今大会のFS競技だったと思います。メダリスト以外では、ジュベール、ブレジナ、フェルナンデス、ロス・マイナーの演技からあふれるガッツや完成度が特に印象に残りました。 ・ペア競技が終了しました。銀河系の得点&競技内容になった模様で、放送を見るのが楽しみです。金メダルはサフチェンコ組。五輪シーズンにこれが出来ていれば…と思わせる好プログラムで、好演技の連続だった今季の最高の締めくくりでした。銀メダルはボロソジャー組。金メダルを期待されて結成されたチームは、最高の第一歩を踏み出しました。銅メダルはパン&トン組。今季は当初休業予定であったと伝えられ、今後の動向もはっきりとしておらず、難しいシーズンを過ごしましたが、最後に今季最高の演技で締めくくれたと思います。 高橋組はSPは過去最高の演技が出来ました。FSでは課題も残ったと思いますが総合で9位にはいり、日本は来年の世界選手権ペア競技2枠を獲得しました。このことは今後の日本のペア競技にとっての新たな第一歩になると思われ、新チームの育成などの動きにつながっていくと望ましいかと感じます。 <4月28日午前3時過ぎ記す> ・男子SPが終了しました。自分が記憶する限り、見ていて今まででいちばん緊張した、吐きそうなほどテンションのきつい競技でした。私はテレビ観戦だと会場観戦より遥かに緊張するのが常ですし、こういう感覚をしばらく忘れていて、いきなり経験したのもその原因のようです。 ただ、全体にWow Factorに乏しい淡々とした試合展開になったこともあり、最終G登場の頃にはとても落ち着いて冷静に見守ることができました。それでも、上位陣でただふたり(ほぼ)ノーミスだったチャンとアモーディオは、ほんとうに素晴しかったです。これまでは、チャンが真の意味で魅力的な滑りをするのはカナダで滑ったときだけ、という認識が当方にはありました。今回は氷の上を「滑るのではなくて、天翔ける(あまがける)」彼の魅力が爆発していたと思います。最初からゾーンに入りっぱなしの感がありました。FSでも、チャンがのびのびと思うがまま存分に駆け抜けるところを楽しもうと思います。 ミスはあったものの、ガチンスキー(17歳、世選初出場、地元開催大会に登場するロシア男子シングル選手ただひとりという厳しい場面で、ものすごい頑張りに感激しました!)、小塚君、ブレジナもとても魅力的でした。米国3選手とデニス・テンも素晴しい出来だったと聞きます。 SP2位から8位までは極めて僅差だったため、この7人全員に銀or銅メダルの可能性があると感じます。日本選手は少なくともひとりは表彰台に立つ可能性がきわめて高いと思われ、ふたり表彰台の可能性も出てきました。全選手のFSでの集中力に全てがかかっていると思っています。ずばり、小塚君が銀メダルを獲得できるかどうかが当方の最大の注目点。ジュベールが世界選手権表彰台乗りを継続できるか、アモーディオはFSに4回転を入れてくるか(最終滑走のため、あらゆる手札を切る・切れる可能性を得たともいえる)、も自分にとっては大きな興味の対象です。 男子はFSもSPと同様に、一番滑走から最後まで、全選手の演技から目が離せません。欧州選で素敵なFSを演じたキム・ルシーンが今大会もFSに進めたのは、自分にとっての大きな喜びです。 ISU:男子FS滑走順&結果 スポーツナビ実況チャンネル:男子SP ・全グループに有力選手が分散したペアSPは、第4Gまで終了時点で、ISU大会初出場のボロソジャー&トランコフ組がダントツの首位発進。彼らには初出場初優勝の期待が大きくかけられる中、サフチェンコ組、パン&トン組、川口組とどう競っていくかが楽しみです。北米チームがどこまで健闘できるかにも期待。 ペアSP結果 <4月27日午前1時半過ぎ記す> ・男子SP滑走順が決まりました。先述したように今大会はかつてないほど選手の力が接近し、誰がFSに進めるか否か、予断を許さないメンバーが集まっています。強豪と目されている選手も油断禁物。見守るわれわれもSPから大緊張しながらの観戦になりそうです。かなりの数の選手(今季実績&最近の練習や発言の動向から推理すると、少なく見積もっても8~9人)がSPから4回転ジャンプを行なってくると思われ、そのあたりも楽しみです。 ISU:男子SP滑走順&結果 ・ペアSP滑走順が決まりました。上位16組がFSに進みます。高橋組には10位以内を目指しての健闘を期待します。 ペアSP滑走順&結果 ・アイスダンス予選は、「もっとも不遇な実力派チーム」だったウィーバー組が自己ベストスコアをマークし、順当に首位につけました。実に3期ぶりの世界選手権での活躍を楽しみにしています。 着実に力をつけているA.リード組も予選通過、今年はFD進出を願います。 まだ滑走順は決まっていませんが、SD出場メンバーは以下のとおり。上位20組がFDに進めます。強豪揃いですが、日本のリード姉弟には日本勢過去最高順位の13位更新を目標に奮闘を期待します。彼らと同程度の力のチームが多数おり、僅差の接戦になりそうな予感。 アイスダンスSD進出チーム ・女子予選が終了しました。GPSで注目されたマエ・ベレニス・メイテが力を存分に出せたようで、見事首位発進。J.ヘルゲッション、ラフエンテ、バヌートなども順当に上位に来ました。皆の本選での活躍が楽しみです。 素敵な演技を楽しみにしていたカク・ミンジョンが予選を通過することができず、非常に残念です。彼女の今後の奮起を期待します。 <4月26日に日付が変わってから記す> 男子予選が終了しました。放送映像は無かったけれど、オンラインリザルトを手に汗握りながら見守った方が多かったと思います。大陸選手権等でなじみのある強豪選手が揃い、各選手に情が移っているというか、思い入れを持って「見守った」この戦いは、予選とはとても思えない好演技が続出し、高得点の戦いになりました。 注目されていた小塚君は、すべての要素をマックスに入れて臨み、4回転のお手つきを除けばほぼ完璧に成功させ、予選から引き締まった演技内容で高い評価を受け、文句無しの首位発進。日本選手で唯一予選に出場「できた」機会を最大限に活かせていると感じます。 小塚君は4年連続の世界選手権出場。初出場の2008年大会は大健闘と評価されましたが、続く2年は持てるポテンシャルからすれば、必ずしも正当な結果につながったとはいえないものでした。そのことを誰よりも感じているだろう彼の今季ここまでの成長は、われわれも既に見てきたとおりです。今季最大の大会に向けて、良い感じで仕上げ、気持ちも上げて集中させてきていると思います。本選での滑りが楽しみです。 リザルトページに男子のSP出場者名簿が載りました。30名がSPを滑り、24名だけがFSに進めます。誰が残れるかまったく予想できない、かつてないほどレベルの高い戦いになりそうで楽しみです。 ISU:男子SP進出者 本日はアイスダンス&女子の予選が行なわれ、男子予選同様の激戦&好勝負が期待されます。 <以下、4月24日記す> 待ちに待った今年の世界フィギュアスケート選手権が、いよいよあす25日から始まります。初日の男子予選は強豪選手が集う豪華なものになり、大会に向けての期待が高まります。 1ヶ月の延期は1年にも感じられましたが、ついに大会の日が到来しました。代替開催&テレビ放送実現に尽力してくださったすべての方々と、努力を重ねて準備し、大会に全力で臨むすべての出場選手に深い感謝をささげ、敬意を表します。皆の健闘を祈り、素敵な演技を期待し、楽しみにしています。 ISU:大会エントリー選手 (ハンガリーのアイスダンスチーム、ホフマン&ザボージンが女性の体調不良・入院のため欠場。昨年のNHK杯に出場したトゥロツィ&マヨール組に交代) 同:大会プレビュー等 大会公式サイト ペア競技解説の若松詩子さんブログ アイスダンス解説の河合彩さん(長野五輪アイスダンス代表)ブログ
by morningdew21
| 2011-05-02 06:00
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