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2012年 09月 16日
<9月16日午前3時過ぎ記す>大会全競技が終了しました。今大会は特に男女シングルで素晴らしい演技が続出し、非常に見ごたえがありました。映像を見ていても場内が大きく沸く場面が何度も何度もあり、JGPの歴史に残る素晴らしい大会だったと感じました。出場した皆の健闘を心から讃え、更なる成長を楽しみに見守っていきたいです。
男子はネイサン・チェンが、FSも文句のつけようがない出来栄えで驚異的な完全優勝。どんな言葉でも書きつくせないので、とにかく演技映像をご覧いただきたい、とただただ申し上げます。 2位は両プログラム3位の日野君で、ファイナル進出の可能性をつなぎました。 3位の韓国の選手は、SPとは別人のような素晴らしいFSができて、初出場のJGPで表彰台に到達しました。ジャンプが得意なようでキーガン・メッシングみたいな印象を受けました。 川原君はSP、FS、総合得点、順位のいずれも自己ベストを更新する素晴らしい演技で5位でした。両プログラムとも魅力が存分に伝わるもので(コーチの中庭さんを思わせる個所も随所にあり)、出場予定のJGPクロアチア大会もとても楽しみです。 女子はラジオノワがFSも良い出来で2大会連続の圧倒的な完全優勝。ファイナル出場を決めました。 今大会は特に女子にスケーティングの良い選手が多く、映像を見ていてとても快く感じました。中でも演技の印象が良かったのが永井さん、米国のセサリオ、カナダのDalemanの3人。永井さんは初のJGPで、その魅力を存分にアピールできたと思います。2大会目出場があるかはわかりませんができれば実現してほしいし、全日本ジュニアでもほんとうに楽しみです。 シリーズは3大会が終了し、男子・女子・アイスダンスはこれから出場する選手も含めて、各カテゴリー8人/8組ぐらいに有力選手が絞られてきた感があります。ジュニアは昨季が素晴らしい戦いだったので今年は谷間世代かも、との当方の懸念を払拭するような好演技の連続に興奮しています。 ISU:大会結果ページ (現地と日本との時差は7時間) JGP公式YouTubeチャンネル ISU:JGPS情報ページ (シリーズ成績表も) <9月15日に日付が変わったころ記す> 女子SP、アイスダンスFDが終了しました。ダンスはパパダキス組が両プログラムとも他を圧倒する完全優勝で、ファイナル進出一番乗りを決めました。 楽しみだった女子SPは期待をはるかに上回る高レベルの演技が相次ぎ、ほんとうに見ごたえがありました。JGP史上屈指の名勝負だったと思います。首位発進のラジオノワは、初戦のフランス大会で少し気になった子どもっぽさや粗さ(フリーレッグの処理など)が大きく改善され、甘えのない美しく力強い演技と素晴らしい滑りができていて、それに見合った文句なしの高評価が得られたと感じます。トップ10の選手は皆それぞれの個性が存分に出せて技術力も高く、素晴らしかったです。FSもほんとうに楽しみです。ジュニア国際大会初出場の永井優香さんは年齢からすると驚異的にスケーティングと演技の質が良く、高評価を得ることができたので、FSでも奮闘・活躍を楽しみにしています。 <以下、9月14日朝記す> 標記の大会が現地時間の9月13日からオーストリアのリンツで行われています。 アイスダンスSDは、今季初戦優勝・フランスのパパダキス組が大きくリード。FDでトラブルが無ければ早くもファイナル進出の可能性大。 男子は、米国で早い時期から天才少年と騒がれていたネイサン・チェンがようやく13歳になり、満を持してJGP初出場。技術指導に定評のあるアルトゥニアン氏&カナエバ女史のコンビのところに今季移った成果が早くも出ているようで、SPでは高度な技を全てレベル高くこなし(3Aも3-3もクリーンに。ステップは今季JGPでは多分初のレベル4獲得)、プログラム後半にジャンプを2つ決めるなど工夫も奏功して、驚異的な技術点&初海外大会と思えないほどの高PCSを獲得し、ダントツの首位発進。ソチやその後の五輪を見据えて、各国から天才少年少女たちのアピールが盛んに行われている中、一歩リードできる存在になれるか。2位はほぼベストな演技ができた川原君、日野君は3位発進。 有力・注目選手多数参戦の女子もほんとうに楽しみです。
by morningdew21
| 2012-09-16 03:00
| 競技・大会
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