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2006年 10月 05日
遅ればせながら長野でもNEWSリアルタイム特報 荒川静香新たなる挑戦 ~アメリカアイスショーツアーに密着~が放送されました。最高の番組でした!
まず、なんといっても素敵だったのが、アメリカでのチャンピオンズ・オン・アイスの様子そのものを多くのスペースを使って放送していたこと。 まちがいなく「3日やったらやめられなくなる」であろう、ショーそのもののきらびやかさ、魅惑・誘惑・魔力も全て含んだ吸引力、そういうものをとても的確に、存分に伝えていたと思います。多くのスケーターの演技や、人となりがたっぷりのボリュームで伝えられていました。アメリカではCOIのテレビ放送がないため、この番組をネットで見た海外のファンで羨ましがっていた人は少なくなかったのですが、字幕をつけての海外での放送にも堪えるクオリティの番組だと心から思いました。 2ヶ月前にこの番組が最初に放送された頃、「荒川さんがなんだか心細そうに見える」という印象を記していた人も少なくなかったけれど、その後の荒川さんが爆発的に成長し、別人のように大化けしている様子を知っている今となっては、彼女が「見る人」「観察する人」に徹し、見るもの経験するものをひとつひとつ面白がり、存分に楽しんでいる様子のほうが強く感じられ、この人らしいと思いながら楽しく見守ることができました。 彼女は「健康的な野心家」だと思うし、日本人には少ないかもしれない「狩猟型」の人間だと実感しました(これらの点でもプロのパフォーマー向きだと思う)。ショーの様子を含め、目が一瞬たりとも離せなかったし、全編楽しくて楽しくて、見ながら笑顔になるのを抑えることができませんでした。 見ていて、一度だけ涙がはらりと出たのは、トリノに向けて猛練習をしていた時期、あの最後のステップの場面を練習しているところから、そのままトリノでのラストステップへとつながっていた場面で、私は日ごろ荒川さんの滑りや各種の表現を見て涙することはないのですが(ひたすら元気が出て笑顔になる)、このときはポロポロと涙がこぼれました。 番組中、ナレーションなどでフォーカスされることの多かった彼女の語学力の件については、ここも彼女の「観察する人」としての勘のよさが出ていると私は感じていて、話す場面でもきれいな発音で話していたし、聞くほうは特に問題ないみたいなので(耳がすごくいいということ)、与太話でもできるかどうかは語学力というより相手との距離感と関係性の問題だと思ったので、それも生活と対人関係に慣れれば、まったく問題ないと感じました。 ツアーがバスで各地を回っていて、スターなのにビックリ!という声も少なくなかったけれど、自分たちでバスやバンを交代しながら運転して全米を回る興行やスポーツの関係者だって山ほどいるわけですし、COI出演者は良いスタッフに囲まれ、きちんとした会場設営やショーの運営もしてもらえているし、外国人が多くを占めるスケーターたちも周囲から尊敬を持って大切に扱われているので、アメリカでの興行参加1年目の荒川さんにとっても幸せだと思いました。お客様もとてもスケーターに対して優しく礼儀正しく接してくれ、私まで感謝で手をあわせる思いでした。 「日本のメディアがベッタリだから、荒川さんがチームになじめないのでは」という意見もあったようですが、スケーターのみんなもパフォーマーですので、取材スタッフになじむにつれてどんどんサービス精神旺盛になってきたし(笑)、取材陣をきっかけにして荒川さんとの関係性をつくりあげているようにも見えましたヨ。 西洋では1年でいちばん美しい季節といわれる6月、どの街でもよく晴れた空の下、木々の緑が美しく映える中、新しい道への第一歩を元気に踏み出した荒川さんと、過ごす日々をここまで丁寧に、魅力的に記録に残してくれた荒川さん自身、周囲の人たち、番組スタッフに心から感謝します。 これから番組を見られる地域の皆さんは、楽しみにお待ちください。すでにご覧になった皆さんも、折に触れて見直してみると、そのたびに新たな発見があると思います。 <5日夜追記> COIのオープニングでは、スケーターがひとりひとり紹介され登場する際に、それぞれ得意技を披露してアピールするのですが(持ち時間25秒ずつ)、荒川さん登場時の曲はホイットニー・ヒューストンの「ワン・モーメント・イン・タイム」でした。 この曲は、米国のテレビ局がソウルオリンピックを放送した際のイメージソングで、今に至るまでスポーツイベントでよく使われる、「勝ち歌」としての色彩の強い曲です。荒川さんの選曲かCOI側の選曲かは不明ですが、荒川さんのイメージには実によく合っていて、観客に印象付けるのに十二分なインパクトがあったと感じました。「この瞬間に全てを尽くし、永遠を勝ち取ろう」という歌詞のコンセプトもピッタリでした。 大サビのあるドラマチックな曲調は意外なくらいに荒川さんにフィットしており、今後ホイットニーの歌で本格的に滑る荒川さんを見てみたい気持ちが募っています。 <参考>シアトル在住日本人のための情報サイト「Junglecity.com」が今年7月21日に行なった、荒川さんへの電話インタビュー。このインタビューと、日本テレビの番組を照らし合わせてみると興味深いと思います。 Junglecity.com - シアトル・イベント・カレンダー: スポーツ 「Champions on Ice: 荒川静香さん インタビュー」
by morningdew21
| 2006-10-05 13:34
| テレビ番組
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