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2008年 01月 19日
<19日22時過ぎ記す>本日開催のSOI東京公演を見てきました。下にはいつ見に行くかをそういえば記していなかったのですが、きょう行きました。すでにコメント欄に記してくださった方のおっしゃるとおりで、荒川さん、素晴らしかったです。凄すぎました。参りました。
荒川さんが滑るところを生でたくさんご覧になっているかたは多いと思いますが、私もそれには遥かに及ばないにせよ何度もライブで見ている中で、今回のが文句なく今までのうちでベストの演技だと思いました。曲目はリッスン、ソロ演技の最後の最後に登場しました。 桁外れによく滑る猛スピードのスケーティング、ショーとしては大きかったリンクを隅々までいっぱいに使い、音楽をダイナミックに体で表わすスケールの大きさ、日々進化すると感じられる技術(きょうは3回転-3回転をバッチリ決めましたよ!)どれをとっても前回会場で見たときより格段に進歩していると感じました。リッスンは荒川さんのプログラムの中ではシンプルで、彼女にはもしかしたら物足りないぐらいなのでは…と一度もこれを生で見たことのない私は思っていましたが、エモーショナルな曲をエモーショナルに表現する、その心のほとばしる様子が凄かった。鬼気迫る演技だったといってもいいと思います。彼女が最後にこの曲で登場することが、この日のプログラムにとっては正解で必然だったと感じました。 北米のSOIでもできれば彼女が演技を披露する機会が来るといいと思っていますが、もしそうならないとしたら、それは共演スケーターが荒川さんに嫉妬するかもしれないから?と勘ぐりたくなるほど、別格の出来栄えでした。 会場内も、彼女の演技終了後にちょっと異様といっていい興奮状態に陥って騒然とするほどで、全ての演目が終了し観客が退出する際にあちこちから「オリンピックからまた成長したよね」「どんどんうまくなってるよね」等々荒川さんに対する絶賛の声がいくつも聞こえてきて、これも私は初めて経験することで嬉しい驚きでした。 20日の東京最終公演、21日の長野公演(※東京公演のメンバーのうちゴルデーワ、安藤さん、高橋君は長野には出演しません)を見ようかどうしようか迷っているみなさん。お近くにお住まいでしたら、ぜひ会場でご覧になることをおすすめします。どちらの公演も当日券の販売があります。今回のメンバーが全て揃う公演を日本で見られるのは今回限りですし、思い切って生で見ると、テレビとはまったく違う感覚が味わえると思います。 もし、SOI日本公演には行けなくても、今後日本で開催される荒川さん出演のショーは機会を見てぜひご覧になってみてください。あらためて彼女の魅力を再認識・再発見した今回の公演でした。 私が代々木第一体育館の中に入るのはなんと17年ぶり。遠い記憶の中にあった館内の様子よりも会場が大きかったのに驚きひるんだ私…。小ぶりの会場でスケートを見ることが続いていましたからなおさらですが、観客席の8割から9割が埋まったところを見られたのが嬉しく、多くの観客の皆さんと楽しく時間を過ごせました。 今年のSOIのテーマはLive and in Colorということで、「ロック」や、カラフルで生き生きした元気のいいものをイメージしたということです。このテーマを、かつては内外のポップ/ロックのトップスターの登場機会が多かった代々木で行なうというのはぴったりで感慨深いものがあり、自分のように子どもの頃から洋楽ポップス/ロックを聞きつづけて30年という人間には直球どまんなかストライクというテーマや数々の演目であり、それだけでも楽しく、行って見てきてほんとうによかったです。 で、公演を見て今さらのように痛感したのは、日本人スケーターのレベルの高さ。出演した全ての日本人スケーターがキラキラと輝いていました。年末年始の日本人スケーターが出る大会・イベントで彼らの能力の高さに感服していて、今回海外のトップスケーターも出る場でその気持ちが決定付けられたということです。日本でフィギュアスケートの人気が高く、日本人スケーターの評価が世界中で高いのも当然であろうと。 その中でもMVPといっていい大活躍だったのが佐藤有香さん。MCの多くを担当し(テープ音声などを流さずスケーターが交代で登場してMCを担当するのだが暖かくていい試みだと感じた)、そのたびに違う衣装で登場し、もちろん多くの演目にも登場していましたからいくつ衣装替えしたかわからないぐらい。MCでの声のトーンも若々しく弾み、演技も元気いっぱいで、私は彼女のほんとうの魅力を今回初めて発見したかもしれません。 本田さんも素晴らしかったです。レギュラーメンバーという位置で多くの集団演技にも登場しており、冒頭の集団演技の中で彼の輝きがひときわ目に留まったのでずっと注目していましたが、全編で期待を裏切らないものを見せてくれました。技術も感情表現も素晴らしい。前シーズンもそうでしたが滑り込んでくるとどんどん研ぎ澄まされて良くなってくるんですよね。あれだけできれば北米ツアーでもレギュラーで登場できると感じましたが…実現を祈ります。 高橋君は、エキシビプログラムが「ショーの最後に披露するには盛り上がりという点で課題がある」という認識を持っているようで、今年に入ってからのショーでは全て今期のSPを披露しています。そう言いながらしっかり大会用の練習をしている。皆の注目と歓声を一身に集める。悪いやつです(笑)。素晴らしいことです。あのSPがどんどん成長して、進化して、揺らぎなくなっています。衣装も演技も、キラキラ度は全員の中でダントツでした。 今回の大型日本公演に多数の日本人スケーターを出演させているのは北米公演のテスト(リクルート)の意味があるのかなと私はなんとなく思っていて、彼が滑っているところを見ながら北米でのステージをイメージし、海外でも多くの人たちに彼の演技を見てほしいとあらためて感じました。 四大陸・世界選手権での彼の活躍と、そのときはどんなエキシビを披露するのかも更に楽しみです。 安藤さんの演目は、彼女の再生のきっかけになった(スケートを『楽しむ』ヒントを与えてくれたというエピソードが既に報じられている)、彼女にとって大事なものであることが伝わったし、元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれたことが嬉しかったです。スケートの要素としてもきっちり決めてきたし(2A-2-2の連続ジャンプも入れ、スピンの出来も良かった)、キュートなプログラムを会場の皆にも楽しんでもらえたと思います。 ジャパンスーパーチャレンジも含めて今月は全国で11公演に出演するハードスケジュールでしたが見事にクリアして、またハードルをひとつ越え、そのことは自信と今後へのイメージをふくらませるのに大きく寄与するでしょうし、荒川さんを始めとしたなじみのある日本人スケーターたちやSOIレギュラーメンバーの演技・ショーへの取り組み方などを間近に見て、学ぶところが多かったと思います。 素直で勘のいい人ですので、公演を重ねるうちにいろんなことを感じ、学び、自分がいままで知らなかった自分の魅力を見つけてきていることでしょう。更に大きく花開く日を楽しみにしています。 伊奈恭子さんはジョン・ジマーマンとのペアで何年もツアーレギュラーとして活躍中。2プログラムはいずれも得意のロックナンバーで、先に演じた「狂ったダイヤモンド」のほうは普段の彼女たちと違って投げ技・跳び技を抑えたもので「あれは控えていくのかしら…」と思っていたら、もうひとつのプログラムでは盛大に見せてくれました。年齢・キャリアのことを考えれば驚異的な演技内容で、それを何度も何度も演じ、常に高いクオリティで見せてくれるのは素晴らしいの一語に尽きます。 今回はMCもかなり担当していて、彼女のキュートな日本語が楽しめました。長洲未来の日本語が成人するとあんなふうになるのかなとも感じたり。 <以下、19日午前0時過ぎ記す> スターズ・オン・アイス東京公演を会場で見てきます。 当公演は19日・20日ともに、正午から当日券販売が行なわれますので、生で見たい!と思い立った皆さんは、ぜひ会場までお運びください。 当方は前売り券を早々と入手していましたし、年末年始を中心に大型のスケートイベント開催・およびそれらのテレビ放送が続いていたので、楽しいことがたくさんで頭がいっぱいな状態で、なかなか会場まで見に行く実感が沸いてきませんでしたが、昨日あたりからだんだんソワソワしてきたところです。 大型の来日公演ツアーとなりましたが、会場で見た方から伝えられた情報によるクチコミ効果、異例とも思われるツアー最中のテレビ放送実現、日本公演のためのこれでもかという豪華ゲストの相次ぐ登場などで、日本中の多くのフィギュアスケートファンにこの公演を楽しさがどんどん伝わり、親しんでもらえたことは素晴らしかったと感じています。 私は会場でじゅうぶん楽しみたいため、ショーの大まかなフォーマットを頭に入れているだけで、テレビ放送の録画もまだ見ていません。ほぼまっさらの状態で楽しんできます。 このブログをご覧になっている多くの読者の方が、ショーや、先日のテレビ放送をご覧になっていると思われるため、ここには私が帰宅後、テレビ放送の録画などを見たあとでゆっくりと、テレビに映らなかったこと・大阪公演などとの違いなど、思ったことを記していくつもりでいます。 先に設けたSOI日本公演関連のエントリーには、たくさんのコメントを寄せていただき、ありがとうございました。
by morningdew21
| 2008-01-19 00:58
| アイスショー(国内)
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